※こちらの記事では、膿のついた犬のおまたの画像が出てきます。そこまでひどい状態ではありませんが、苦手な方はここから先の記事を読まないようにお願いいたします。
昨年包皮炎(ほうひえん)になり、しばらく動物病院を受診していた時期がありました。
包皮炎とは、男の子の大事な部分に雑菌が繁殖してしまい、膿が過剰に分泌される状態を指します。
包皮炎になると痒みも出るようで、りんたはしきりにおまたを舐めていました。
基本的に予防方法はなく、未去勢のオス犬に多くみられる炎症です。
前回の投薬治療で膿の分泌量が減少し、経過観察となっていました。
ですが年末年始あたりからまた膿の量が増えてきたように感じたので、動物病院を受診してきました。
今回の記事はりんたの2回目の包皮炎の治療状況について報告します。
前回とは治療方法も少し変更しています。
りんたと同じように包皮炎になってしまったわんちゃんの飼い主さんの参考になれば嬉しいです。
以前包皮炎になった時の記事も載せておきますので、気になる方はチェックしてみてください。
最初の兆候はおまたの黄色いカピカピが増えてきたこと
年末年始あたりからおまたの膿が気になりはじめました。
もともと全く膿が出ていなかったわけではないのですが、急におまたの汚れが気になるようになった感じです。
包皮炎の場合、おまたまわりの毛が黄色くカピカピになります。
独特の刺激臭もします。
おしっこのようなにおいにも似ていますが、鼻につくにおいが特徴です。
パッと見おしっこ汚れに見えてしまうのが包皮炎との判別を難しくしています。
包皮炎の場合は陰茎(いんけい:男の子の大事な部分)の先端から米粒大の膿が出ていることが多いです。
膿は、乳白色に黄色を混ぜたような濁った感じの色合いです。
包皮炎で膿が出ていると、定期的にシャンプーをしているのに匂いが気になるようになります。
あくまでりんたの場合でよく見られた症状ですので参考までにお願いします。
症状がひどい場合には、しきりにおまたをなめるようになります。
幸い今回は発見が早かったみたいで、なめている様子は特に見られませんでした。
動物病院を受診してみると、やはり包皮炎が再発しているとのことでした。
包皮炎は未去勢のオス犬によく見られ、効果的な予防方法もないため、日々の観察が大切になります。
とりあえずは動物病院で包皮洗浄をしてもらって、薬はなしで経過観察となりました。
包皮炎は自然に治癒する子も多いため、薬を使わなくて済むのならそれに越したことはありません。
飲み薬と塗り薬で経過観察
1週間経過観察したものの膿の出る量は変化せず、次は飲み薬を1週間試してみることになりました。
しかし飲み薬でも膿の量は減らず、塗り薬も追加で処方してもらうことになりました。
塗り薬の処方は今回が初めてでした。
前回の治療の際は、動物病院で包皮洗浄をしてもらう際に、先生が一緒に塗り薬もつけてくていました。
以下に塗り薬を塗るときのポイントを紹介します。
包皮をめくって薬を塗るのは一苦労
初めての塗り薬は仰向けにして塗ろうとしたのですが、りんたが暴れてダメでした。
普段のお手入れではそんなに暴れるような子ではないので、やはり敏感な部分を触られるのが嫌だったのかもしれません。
仰向けで塗るのは難しそうだったので、りんたが立った状態で飼い主が覗き込むようにして塗ることにしたら比較的うまくいきました。
こちらの体勢の方がかなり落ち着いていた印象です。
ただ包皮が上手くめくれずに苦戦しました。
夫のえりんぎ君に交代してチャレンジしてみましたが、二人とも全然できませんでした。
えりんぎ君いわく、人間のものと仕組みが違うとのことでした。
3回目の挑戦でなんとか内側の部分を露出させることができました。
犬の陰茎(いんけい:男の子の大事な部分)は上側に骨が通っています。
この骨の部分までなんとか皮を押し下げることができれば、あとは比較的楽にむけることがわかりました。
できるだけ根元に薬を塗って、包皮を戻して軽くマッサージします。
りんたは違和感があるようで少しモゾモゾしていましたが、お利口さんにしてくれていた思います。
最初はりんたを固定する係と薬を塗る係の2人体制でしたが、りんたが大人しくしてくれていたので、2回目以降は飼い主1人でも処置できるようになりました。
薬を塗ったあとは特にお股を気にする素振りもなく、舐めたりもせずとてもいい子でした。
2度目はりんたがオスワリをした状態で包皮をむこうとしたらすごく上手にできました。
オスワリの姿勢の方が角度的にむきやすいみたいです。
でもりんたはそわそわしてしまって、すぐに立ち上がってしまいました。
りんた的には座った姿勢よりも立った姿勢で触られた方が抵抗が少ないみたいです。
もしりんたと同じように包皮がなかなかめくれない場合は、愛犬にオスワリの姿勢をとってもらうと楽かもしれません。
できるだけ根元に薬を塗るのがポイントなので、多少時間がかかってもきちんと包皮をめくった方がいいと思います。
飼い主の手技が上達するまでは、りんたには知育トイで遊んでもらって気をそらすことにしました。
慣れるまでは包皮をむくのに時間がかかってしまうので、愛犬の気をそらせるものがあると安心です。
知育トイには普段あげているドッグフードと、りんたが1番大好きなチュールを入れてあげていました。
商品リンクはりんたが使っているのと同じ40本入りになっています。
ただ初めてちゅ~るを買われる方は、4本入りの少なめのタイプから試されることをお勧めします。
大事な処置の間お利口さんで待っていてくれるので、治療期間のご褒美は奮発しました。
ちなみに最初のころのりんたは、包皮をめくろうとしたらフリーズすることが多かったです。
敏感な場所を触られてビックリしていたのかもしれませんね。
薬を塗るのに一番苦労するのが、包皮の先端部分をめくることです。
先端が出てくれば、あとは骨に沿わせて根元側にめくるだけなので、比較的簡単にできます。
むくと言うよりは、「根元に向かって包皮を押す」といった表現の方が正しいかもしれません。
手を離すとすぐに戻ってしまうので、常に片手は包皮を押さえておくのがポイントです。
色々試行錯誤しながらでしたが、徐々にコツもつかめてきて手早く処置できるようになってきました。
以下に塗り薬のポイントをまとめておきます。
よろしければ参考にしてみてください。
私がりんたに処置している様子はYouTubeにも投稿しているので、気になる方はチェックしてみてください。
陰部や膿は映っていないので安心して視聴いただけます。
この時期はもう知育トイは使わないで処置できるようになっています。
りんたの前にチュールを入れたお皿を置いておくだけで、大人しくしてくれています。
塗り薬のみで経過観察
飲み薬と塗り薬を1週間続けても膿の量に変化は見られませんでした。
これ以上薬を増やすこともできないので、しばらく塗り薬のみで経過観察となりました。
この時期はまだ膿がボタっと落ちてくることもありました。
前回飲み薬を出してもらった時はよく効いたのですが、今回は治りがあまりよくなく、心配しました。
もしかしたら飼い主の塗り薬の塗り方が下手だったために、薬の効果がきちんと出ていなかったのかもしれません。
塗り薬のみの治療に切り替えたタイミングで、もう一度薬の塗り方を先生にレクチャーしてもらって、実践するようになりました。
この時期から包皮の戻し方を気をつけるようになりました。
ただ包皮を持ち上げながら戻すのが意外にも難しく、なかなかうまくできない日が続きました。
この時期は膿の量がまだ多くて、午前中にシャンプーをしたのに、夜に包皮炎の薬を塗る頃には、おまたが黄色くカピカピになっていたりしました。
こんなに膿が出ているとは思わず、ショックを受けたのを覚えています。
包皮炎の治療費の総額は13,530円!
5週間ほど動物病院を受診して膿の量も減ってきたので、ひとまず通院は終了になりました。
また膿の量が増えるようなら再度受診が必要になります。
今回の包皮炎の治療費の総額は13,530円でした。
週に1回の受診を5回継続して、この価格になりました。
ペット保険は未加入です。
以下に治療費の明細を載せておきます。
前回包皮炎の治療をした際には合計で29,115円かかりました。
ただ前回の治療では病院を変えたり、お肌トラブルの治療もあったりで、今回より治療費が高額になっています。
以前の治療に関しては別記事で詳しく書いていますので、気になる方はチェックしてみてください。
比較的良心的な動物病院さんだったので、この価格で済んでいます。
一般的にはもう少し治療費がかかることが想定されます。
それと先生が処方するからとむやみやたらに薬を飲ませるのはナンセンスです。
特に包皮炎は自然治癒する子も多い病気ですので、必ずしも薬が必要とは限りません。
薬にはかならず副作用がありますので、使わないに越したことはありません。
先生とよく話し合ったうえで治療方針を決めましょう。
それと包皮炎の状態がひどい子や、おまたを舐めてしまう子はエリザベスカラーを一時的につけることになる場合もあります。
ちなみにりんたのカラーは2,100円で購入しました。
前回の治療ではりんたもカラーを使用していました。
ただりんたはカラーがあまり好きではなかったみたいで、術後服を買ってみたりもしています。
カラーや術後服について興味がある方は下記の記事がお勧めです。
膿の分泌は完全には治らない子も多い
先生のお話では、わんちゃんによっては膿が常に出ている子もいるとのことでした。
でもりんたの場合は落ち着いていた時期もあるので、今回は薬を使って治療することになりました。
お股を舐めてしまう他にも、腰を振ることが多いと膿が出やすいみたいです。
それとりんたのように未去勢のオス犬の子にも包皮炎はおきやすいとのことでした。
以下のチェック項目に当てはまるわんちゃんは陰茎(いんけい:男の子の大事な部分)から膿が出ていないかチェックしてあげてください。
効果的な予防方法はないので、普段からの健康チェックが大切!
包皮炎には効果的な予防方法はありません。
男の子のわんちゃんなら、どの子も発症するリスクはあります。
おまたの毛が黄色くカピカピになっていたら、包皮炎を疑い、膿が出ていないか確認しましょう。
陰茎(いんけい:男の子の大事な部分)の先端から、黄色く濁った色の分泌物が出ていることが多いです。
それと独特の刺激臭も感じます。
なかなかおまたの汚れは気づきにくいですので、普段から愛犬を仰向けにしておまた周りの状態を観察することが大切です。
包皮炎は基本的には命に関わるような重大な病気ではありませんが、痒みなどの不快な症状が出やすいです。
ひどい場合はカラーなどをつけて、おまたを舐めないようにしないといけません。
行動が制限されるのは愛犬にとってもストレスがかかりますでの、できるだけ早期発見を目指しましょう。
包皮炎を繰り返してしまうわんちゃんの飼い主さんは、処置の方法をマスターするのもよいかもしれません。
頻繁に動物病院に通うのは、お金も時間も労力もかかります。
自宅でも塗り薬が塗れるようになれば、多少は受診の間隔をあけられるので便利です。
それに愛犬も慣れない環境で知らない人に処置されるよりも、信頼している飼い主さんに処置してもらった方が安心すると思います。
愛犬の陰部を触ることに抵抗がないでのあれば、ぜひ手技をマスターされることをお勧めします。
りんたが今後も包皮炎を繰り返すようでしたら、次は包皮洗浄のやり方も勉強したいと考えています。
その時はまた『でかしぇるりんた』のブログで処置の方法について情報共有したいと思います。
おまけ:はぐきのできものが巨大化
昨年からりんたの歯茎にできものができてしまっていました。
別のブログ記事にも詳しく書いていますので、気になる方はチェックしてみてください。
最初に動物病院で見てもらったときは、年齢的にも悪性腫瘍の可能性は低く、経過観察で問題ないとのことでした。
1年後の8月ごろに全身麻酔をかけて歯石除去をする予定だったので、その時に一緒に切除して、悪性腫瘍か検査する予定でした。
ところが歯茎のできものは次第にサイズが大きくなってきてしまったもで、もう一度先生に診てもらいました。
先生に相談したところ、早めに切除して検査した方がいいかもしれないとのことでした。
サイズが大きくなってきていることを考えると、あまり放置しておくことは好ましくないみたいです。
そこで8月の予定だった歯石除去の日程を5月~6月ごろに早めることにしました。
歯石はそこまで溜まっていなかったのですが、どちらも全身麻酔が必要だったので一緒にやった方がりんたの負担も少ないです。
それと夏場の処置だと暑さで体力が落ちている可能性があるため、比較的過ごしやすい気温の春ごろにした方がよいとのことでした。
現時点でりんたに目立った体調不良はありません。
ご飯も問題なく食べられています。
ただできものがグラグラと揺れるので、歯磨きの時に当たると少し痛そうにはしています。
おそらく噛み合わせの問題でできものが刺激され、大きくなってしまったのではないかと飼い主的には推測しています。
いずれにしても5月の処置まではりんたの体調の変化に特に注意して生活したいと思います。
りんたの手術が終わって検査結果がでましたら、またブログで報告したいと思います。
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